ひとっ飛び
回想・3
学校で、昼休みの時間。

教卓のまわりで友人たちと雑談していると、担任の松尾教諭がガラガラとドアを開けて入ってきた。

「吉村、ちょっと来なさい」

僕を手招きする先生。

悪い、と友人たちに断り、僕は先生のもとへ小走りする。

「なんですか?」

そう聞くと、なぜか松尾先生は返事を躊躇う。

「付いてきなさい」

ここでは言いづらいということだろうか。

先生と一緒に、廊下に出た。
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