【完】イケメン生徒会長は俺様!?
夜、俺は夕飯が出来たからアイツを部屋まで呼びに行った。



ドアを叩いたが返事がなかった。



不思議に思った俺は部屋に入った。



すると、アイツはベッドの上で寝息を立てて気持ち良さそうに寝ていた。


なんだ……すげぇ可愛いぞ。



コイツの寝顔を見た俺は、思わずそう思った。



こいつの寝顔、ちょー可愛い。



……ヤバい。



理性、保てないかもしれない。



抑えろ抑えろ。……抑えるんだ、俺。



そう思った俺は、そっと部屋を出た。



やべぇよ。……アイツの寝顔、可愛すぎる。



思わず襲いそうになっちまった。



でも、アイツ本当に気持ち良さそうに寝てたな。


よっぽど疲れたんだろうなぁ…。



よし、今日はこのまま寝かしといてやるか。



無理矢理起こすのも可哀相だしな。



俺は夕食を1人で食べた後、部屋に戻り仕事を始めた。



"無理しないでください"……か。



アイツ、俺のこと気にしてくれてたんだな…。



嬉しいけど……なんかか複雑だな。



だけど、俺はこの気持ちの正体に……少しずつ、気付き始めていた。



この、モヤモヤする気持ちと……胸のドキドキ、バクバク言ってる心臓。


全部をひっくるめて……分かることになる。



だけど……俺の知らない所で、美綺が悩んでいたなんてこと、全く気付くハズもなかった。



美綺からその話を聞いた時、なんでもっと早く気付いてあげられなかったんだろう。……と後悔した。



もっと、早く気付いてあげるべきだったのに…。


気付いてやれなかった。


まさか、美綺があんなに悩んでいたなんて―――


……どうして、気付いてあげられなかったんだろう。



だけど、今の俺にはどうしてやることも出来ない


そんな自分がムカつく。


本当は聞いてびっくりしたけど……その話を聞いた時、美綺は一人で相当悩んでいたんだと、改めて思い知らされた。



俺は……なんで美綺の悩みに気付くことが出来なかったんだろう。



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