【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そんな生徒会長……見たくありません。……か。


なんで……アイツはそんなこと言ったんだ?



……俺のため?



それは……生徒会長としての俺に言った言葉か?


それとも……本当の俺に向けて言った言葉か?



分からねぇよ…。



なぁ、美綺……お前は生徒会長としての俺が好きなのか?



それとも……本当の俺が好きなのか?



美綺のこと、よく分かんねぇよ…。



美綺が今、どうしたいのかも分からない。



付き合って3日。



けど……俺は多分、美綺が好きだ。



美綺も俺を好きになりそうって言ってたけど……実際はまだまだ先の話。


美綺が俺を好きになるのには、まだまだ時間がかかる。



だからゆっくり振り向かせたい。



ゆっくり、ゆっくりでいいから。



だけど……美綺が側に居るだけで安心するんだ。


美綺は俺を癒してくれる


最高の笑顔で……最高の優しさで。



俺を癒してくれる。



そんな美綺に……すげぇ感謝してる自分が居る。


だけど……やっぱり気持ちは口にしなきゃ伝わらないんだって、改めて認識させられた。



お互いを想い合ってるだけじゃ……好きだけじゃ、ダメなんだな。



やっぱり……気持ちは口にしないと伝わらないんだな。



分かってるんだ。……そんなこと。



だけど、なかなかそれが出来ねーんだよ。



それが出来たら……苦労なんてしてねーよ。



俺って……ほんと情けねーな。



女は……言葉にしなくちゃ想いが伝わらないのに


俺は……つくづく自分が情けねーと思うよ。



大事なヤツは……俺が、自分の手で守ってやらなきゃいけねーんだよな。


だけど……ほんとにそんな出来事に遭遇するなんて、今の俺は想像すらしていなかった。



けれど……美綺を想う気持ちは本物で、誰にも負けない自信がある。



本気で守りたいって思えるような、相手に出会ったから。



なのに……なんでこうなってしまったのだろう。


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