【完】イケメン生徒会長は俺様!?
だからこそ……好きな女を、大事なヤツを守りたいって思えるようになったんだ。



俺は今まで、本気で女を好きになったことなんて……愛したことなんて、一度もなかった。



それどころか、女になんてあんまり興味なかった


だけど、あの頃の俺は色んな女と遊んでいた。



色んな女を抱いては違う女に乗り換えたりしてた


いわゆる……女遊びってヤツ。



だけど、抱いたとしてもその日だけの関係。



告られたとしても、興味のない女だから付き合うことは絶対になかった。


でも……今、俺は本気で美綺を好きだから、本気で抱きたいって思うようになった。



だから美綺だけは俺が守りたいって……いや、なにがあっても絶対に守るって決めたんだ。



好きな女を泣かせてしまったりしたけど、実際は美綺が泣いた姿を見れたのは俺だけ……かな?


そうだといいけど。……てかそうであって欲しい


俺はそんなことを思いながら作業を進めていった


「ふう……疲れた。ったく、なんで俺がアイツらの分の仕事までやんなきゃなんねーんだよ」



"アイツら"とは生徒会のメンバーのことだ。



生徒会は人数が多い割りに、ちゃんと働く人は少ない。



だから仕事があっても、毎回、なんかしら理由をつけて帰るヤツが多い。


だから、いつも俺だけで仕事をする。



生徒会のメンバーが全員揃うのは集会の時と、会議の時だけ。



それ以外は全く揃わない


みんなフラフラ遊びに行ったり、授業に出ていなかったり。



だからある意味すごい生徒会だ。



みんな不思議に思っているみたいだ。



……だろうな。



生徒会がしっかりしていないから、学校の雰囲気もおかしいらしい。



先生がそう言っていた。


てか、みんなすごいよな


良く生徒会のことをなんにも言わないんだから。


はぁ……生徒会長ってほんとやだな。



めんどくさい。……仕事増やしやがって。



全く、聞いて呆れるよ。


はぁ……もう考えてるのやめよう。



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