【完】イケメン生徒会長は俺様!?
俺は美綺を更に強く抱き締めた。



「……好きだよ。美綺」


「……うん」



美綺は頷くと、俺の背中に手を回した。



「美綺は?」



俺がそう言うと、美綺は少し黙り込んでから口を開いた。



「……あたしも、好き」


美綺は恥ずかしそうに下を向いて呟いた。



「俺の目……ちゃんと見て?」



俺は悪戯な笑顔を浮かべて美綺に言った。



でも、美綺は下を向いたまま恥ずかしそうにしていた。



「俺の目、ちゃんと見ろよ」



俺はそう言うと、美綺の顎を持ち上げて俺の目線に合わせた。



美綺は顔を赤くして俺を見つめた。



俺は顔を近付けて、そっとキスをした。



唇を離すと、美綺は顔を赤くして俺をジッと見つめた。



美綺は俺から離れて、部屋を出て行こうとした。


「……行くな」



俺は美綺の腕を掴んで抱き寄せた。



「お前は俺のなんだから、どこにも行くなよ…」


「……うん」



俺がそう言うと美綺は俺から離れて、ベッドに座った。



俺も美綺の隣りに座ると、美綺は俺の肩に頭を乗せた。



「……流二」



美綺がいきなりそう言ってきた。



俺はびっくりして思わず声を上げた。



「流二…」



美綺は俺のことを初めて"流二"と呼んだ。



嬉しかった。



「美綺……好きだよ?」


「あたしも……好き」



美綺はそう言うと俺の手をそっと握った。



俺も美綺の手を握り返した。



「俺から離れんなよ」



「うん。……離さないでね?あたしも、離れないから」



美綺はそう言うと俺にニコッと笑いかけた。



「当たり前だろ?お前は俺のなんだから……絶対離さねーよ」



俺はそう言うと、美綺の肩を抱いた。



美綺は優しく微笑んだ。


「うん。ありがとう…」


「……バーカ」



俺はそう呟いて美綺の頭を撫でた。



< 120 / 698 >

この作品をシェア

pagetop