【完】イケメン生徒会長は俺様!?
美綺は晴れて、俺の本当の"彼女"になった。



好きって言ってくれた。


本当に嬉しかった。



だから、美綺を思いっきり抱き締めた。



俺、ほんとにヤバい。



理性保てねーよ。



くそっ……アイツ、可愛い過ぎんだろ。



"流二…"だって。



名前だよ?……名前。



こんなに嬉しいことなんてねーよ。



だって、今一番好きなヤツが側に居るんだよ?



こんなに嬉しいことなんてねーだろ?



しかも、一人占めだし。


ちょーテンション上がるじゃん。



俺、マジでヤバいから。


……どうしよう。



顔がニヤける。



あー。恥ずかしいわ…。


でも、啓悟には言わなきゃな。



背中押してくれたの……アイツだし。



アイツには感謝してる。


しかも、俺たちのこと応援してくれてるからな。


言わないとダメだよな。


そう思った俺は携帯を開いて、啓悟に電話をかけた。



啓悟は3コール目で電話に出た。



「もしもし流二?どうした?」



啓悟は電話の向こうで不思議そうな声を出した。


「美綺がな……俺のこと。好きって言ってくれたんだ…」



「おー。そうかぁ、良かったな……おめでとう。幸せになれよ」



啓悟はとても喜んでくれた。



……まるで自分のことのように。



「おう、ありがとな?啓悟も…早く彼女作れよ?見守っててやるからさ」


俺はそう言うと啓悟も嬉しそうな声を出した。


「実はさ……俺も彼女出来たんだよね」



「へー。そうか…良かったな?幸せになれよ」



「ありがとう。お前も幸せんなれよ。じゃあまたな」



啓悟はそう言うと、電話を切った。



なんだよ……啓悟も彼女出来たのかよ。



だからあんなに嬉しそうなのか。



でもまぁ……お互いに良かったな。



だけどこの時、俺は美綺に辛い過去があったなんてことに……気付くはずもなかった。



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