【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あたしはこれから生徒会長の"彼女"として生活していくんだよね。……なんか、変な感じ。



学校でも、一緒にお弁当とか食べたり話ししたり一緒に帰ったり。



毎日が生徒会長で溢れるよ。



そんなことを思った。



あたしは翌日、いつも通りに起きた。



洗面台に顔を洗いに行くと、生徒会長が眠そうにしながら歯を磨いていた


「おはよう。流二」



あたしは歯を磨いている流二の肩を叩いて言った

「ああ…おはよ」



流二はそれだけ言うと口をゆすいで洗面所を出て行った。



あたしはつい嬉しくなって笑顔が零れた。



あたしも急いで顔を洗うと、歯を磨いた。



そして制服に着替えて髪の毛を整えると、生徒会長の部屋に行った。



「流二?支度できたよ」


あたしはそう言うと、部屋の扉を開けた。



生徒会長は髪の毛をセットしていた。



あたしは思わず、立ち止まって流二を見つめた。


髪をセットし終えた生徒会長は、教科書を鞄に詰めた。



「待たせたて悪かったな。行くか」



生徒会長はそう言うと、あたしの頭をポンと叩いた。



「うん」



あたしは生徒会長の腕にしがみついた。



「なんだよ」



生徒会長はそんなあたしを見てほんのり顔を赤くしていた。



「ううん。なんでもない」



あたしはそう言って微笑んだ。



流二も微笑み返して、頭に手を乗せた。



あたしは嬉しくなって、更にギュッとしがみついた。



生徒会長もそんなあたしを見て軽く微笑んだ。



学校に着くと、みんなに注目された。



なぜかあたしが生徒会長の彼女だってことを、みんなが知っていた。



だからみんな「生徒会長と森村さんってお似合いだよねー」なんて言っていた。



ちょっと嬉しかった。



けど、あたしの悪口を言う人もいた。



流二は気にすんなって言ってたから、別に気にしなかった。



でも、ちょっとだけ不安になった。



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