【完】イケメン生徒会長は俺様!?
俺たちが付き合ってることはみんな知っていた。


けど、そんな俺たちを見て茶化すヤツもいれば美綺の悪口を言うヤツも居た。



美綺は気にしてたから、気にすんなとは言ったけど、少し気にしてるようだった。



俺も美綺の悪口を言われていい気はしなかったけど、言ってくるのは女だけだったからそこまで気にはしなかった。



男の先輩とか友達は喜んでくれてるようだった。


しかも、毎日俺たちを見て茶化していた。



俺はいいだろう、とみんなに見せつけていた。


けど、女の先輩は美綺にちょかいを出すようになった。



呼び出しては悪口を言ったり、殴ったりしていた


俺は女の先輩に向かって「美綺に手出すんじゃねーよ」と言ったら、ぴったりと嫌がらせはなくなった。



けど、やっぱり俺の知らない所で美綺は嫌がらせを受けていた。



俺が美綺の側にいられない時は、啓悟と啓悟の彼女に美綺と一緒に居てもらうように頼んだ。



啓悟の彼女は美綺の友達の茉衣って名前らしい。


茉衣って子は美綺の友達で仲が良くて、いつも一緒に行動している。



俺もそれは良く知っていた。



だからその二人に頼んだ


そしたら二人は快く引き受けてくれた。



これで少し安心出来るな…。



俺は生徒会長だから、いつもアイツの側に居られる訳じゃない。



やることだって沢山残ってるから、一緒に帰るのも時々。



最近、俺はまた忙しくなった。



だからこそ、不安になった時、アイツの側に居てやりたい。



けど、それはなかなか出来ない。



啓悟たちが居れば、安心して仕事が出来る。



家に帰ったら、アイツのこと思いっきり抱き締めたいって思ってる。



アイツが居なきゃ、俺はダメだから。



いつも側に居てやれないから……家にいる時ぐらい、アイツの側に居てやりたい。



ごめんな美綺……側に居てやれなくて。



でも俺は、美綺のことを本当に好きだから離したりはしない。



だから、俺を信じろ。



俺も美綺を信じるから。


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