【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あたしが……まだ生徒会長を好きだってこと。
だから……あんなこと言ったの?
ごめんね誠人……悲しませて、本当にごめん。
その後、あたしたちは気まずい空気のまま食事を終えて誠人の家に向かった。
……でもその時だった。
あたしは突然、誠人に抱き締められた。
「え?……誠人?」
誠人はなにも言わずに、ただあたしを抱き締めているだけだった。
「……誠人?」
誠人が今、なにを思っているのか分からない。
でも、あたしをずっと抱き締めていた。
あたしは誠人の背中に手を回した。
「美綺、どこにも行くな」
「……え?」
「ずっと、俺の側に居ろよ。……離れんなよ」
誠人は悲しそうな顔をしていた。
あたしはなにも言えなかった。
「……ごめん」
誠人はそれだけ呟くと、あたしから離れてまた歩き出した。
あたしが誠人の隣りを歩くと、誠人は自分の左手をあたしの右手にしっかり絡めてきた。
あたしも誠人の手を握り返した。
でも、気まずくて話なんか出なかった。
誠人の家に着くと、部屋に入った。
あたしはカバンを机に置いてベッドに座った。
誠人もカバンを置き、あたしの隣りに座った。
あたしは誠人の肩に頭を乗せた。
「誠人……ごめん」
「え?……なんで美綺が謝るの?」
誠人はそう言うと、あたしの顔を覗き込んだ。
「だってさ……誠人に悪いことしちゃったから」
でも、誠人はあたしにそっとキスをしてから言った。
「美綺は悪くない。……全然悪くない」
「誠人…」
誠人はあたしをそっと抱き締めた。
「美綺はなんにも気にしなくていいんだからな」
あたしはなにも言えなくて、ただ泣いていた。
誠人はあたしの涙を、親指で拭ってくれた。
何度も何度も、涙を拭ってくれた。
それが嬉しかった。
だから……あんなこと言ったの?
ごめんね誠人……悲しませて、本当にごめん。
その後、あたしたちは気まずい空気のまま食事を終えて誠人の家に向かった。
……でもその時だった。
あたしは突然、誠人に抱き締められた。
「え?……誠人?」
誠人はなにも言わずに、ただあたしを抱き締めているだけだった。
「……誠人?」
誠人が今、なにを思っているのか分からない。
でも、あたしをずっと抱き締めていた。
あたしは誠人の背中に手を回した。
「美綺、どこにも行くな」
「……え?」
「ずっと、俺の側に居ろよ。……離れんなよ」
誠人は悲しそうな顔をしていた。
あたしはなにも言えなかった。
「……ごめん」
誠人はそれだけ呟くと、あたしから離れてまた歩き出した。
あたしが誠人の隣りを歩くと、誠人は自分の左手をあたしの右手にしっかり絡めてきた。
あたしも誠人の手を握り返した。
でも、気まずくて話なんか出なかった。
誠人の家に着くと、部屋に入った。
あたしはカバンを机に置いてベッドに座った。
誠人もカバンを置き、あたしの隣りに座った。
あたしは誠人の肩に頭を乗せた。
「誠人……ごめん」
「え?……なんで美綺が謝るの?」
誠人はそう言うと、あたしの顔を覗き込んだ。
「だってさ……誠人に悪いことしちゃったから」
でも、誠人はあたしにそっとキスをしてから言った。
「美綺は悪くない。……全然悪くない」
「誠人…」
誠人はあたしをそっと抱き締めた。
「美綺はなんにも気にしなくていいんだからな」
あたしはなにも言えなくて、ただ泣いていた。
誠人はあたしの涙を、親指で拭ってくれた。
何度も何度も、涙を拭ってくれた。
それが嬉しかった。