【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そして話をしながらゲーセンへと行った。



「可愛いーっ!!」



ゲーセンの中に入ると、可愛いクマのぬいぐるみがあった。



「誠人ーあれ取って!」


あたしは自販機でジュースを買っている誠人に声を掛けた。



「あ?」



「あれ取ってーっ!!」


あたしは呆然としている誠人の裾を掴んで、UFOキャッチーの所へ連れて行った。



「俺、UFOキャッチー苦手なんだよね」



誠人はUFOキャッチャーを眺めながらそう言った。



「そうなの?じゃあ仕方ないね。……諦める」



あたしはそう言うと、他の所へ行こうとした。



ガシッ



「待てっ」



「え?」



誠人があたしの腕を掴んだ。



「任せろ」



誠人はそう呟いて100円玉を入れてやり始めた


「ありがとーっ」



誠人は苦手とか言ってたのに以外と簡単に取った


あたしはあまりの嬉しさに誠人に抱き付いた。



「おい。やめろっ」



誠人は恥ずかしそうにして下を向いていた。



あたしは誠人から離れて茉衣たちの所へ行った。


「茉衣、見て見てーっ。誠人が取ってくれたんだぁ。可愛いでしょーっ」


あたしは茉衣に見せた。


「可愛いーっ♪」



茉衣はあたしからクマのぬいぐるみを奪って見つめていた。



そして啓悟を軽く見て取ってと目で訴えた。



「……はいはい」



啓悟は感づいたのか、めんどくさそうにそう言うとクマのぬいぐるみを取りに行った。



茉衣はクマのぬいぐるみをあたしに返すと、啓悟君の後を着いて行った。


「美綺、二人で抜け出そうぜ?」



誠人はそう言うと、あたしの腕を引っ張ってお店を出た。



「誠人?どうしたの?」


「ん?ただ二人っきりになりたかっただけ」



あたしがそう聞くと、誠人はそう答えた。



あたしは誠人の隣りに並んで腕にしがみついた。


「なんだよ」



「いいじゃん!」



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