【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そして、それから時間が過ぎてあっという間に梅雨の時期になった。



それから家では、美綺と普通に接していた。



期末テストはやっぱり1番だった。



最近やることが多くてあんまり勉強なんか出来なかったし、それ所かやる暇さえなかった。



けど、なぜか1番だった


美綺は2番だった。



アイツもあんまり勉強してなかったらしいけど、普通に2番って順位をとった。



ある意味すげーと思った


でも、俺は今でも美綺が好きだ。



出来ることなら……もう一回戻りたい。



けど……もうそれは美綺にとって有り得ないことだって思ったから、キッパリ諦めようと思った。


アイツには……彼氏って存在が居るから。



もう……俺の手には届かない場所に居るんだって分かったから。



もう、俺が側に居ても意味ないんだって分かった


でも、そんなある日だった。



俺は梅雨のせいもあってイライラしていた。



いつもはこんなにイライラしないのに……今日はなんかイライラし過ぎて、なにも出来なかった。


すると、部屋の扉が開いた。



「生徒会長……ちょっといいですか?」



今、一番逢いたくないヤツがそこに居た。



俺はイライラしていたせいか、つい口調が怒った感じになった。



「……なんだよ」



美綺は目を見開いて、驚いた顔をして俺を見つめていた。



「……あっ、いえっ」



美綺は戸惑っているようだった。



「なんだよ。……言いたいことあんなら、さっさと言えよ!!」



俺はそんな美綺を見て余計イライラして、つい当たった。



でも美綺はなにも言わずただ下を向いていた。



「おい。言いたいことあんだろ?……だったらさっさと言えよ」



「いえっ……あの」



それでも口ごもる美綺に余計イライラした。



俺はカッとなって美綺の腕を掴むと、ベッドに押し倒した。



美綺は目を見開いて俺を見た。



「なんなんだよ。お前」


俺は美綺に言った。



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