【完】イケメン生徒会長は俺様!?
流二は自分の左手をあたしの右手にしっかり絡めると、「こっちのが恋人っぽく見えるだろ?」と言った。



「あっ、うん」



あたしは急に恥ずかしくなって下を向いた。



茉衣たちは手を繋いで仲良く話をしていた。



「……どこ行くの?」



あたしは流二にそう問い掛けると、流二は「遊園地」と答えた。



「遊園地かぁ。楽しそう!」



あたしは思わず笑顔になった。



遊園地なんて……小学校三年生の時以来行ってないなぁ。



何年ぶりかな?



今日は目一杯楽しもう。


「流二、楽しみだね!」


「そうだな」



なんて話しているうちに遊園地についた。



中に入ると、テンションが上がった。



「ここからは別行動にしようぜ!」



「「賛成ーっ!」」



啓悟君がそう言うと、あたしと茉衣がハモった。


集合時間を決めた後、流二と一緒に歩いた。



「なに乗る?」



「美綺の好きなヤツでいいよ」



あたしがそう聞くと、流二はニッコリ笑ってそう答えた。



「じゃあ……あれっ!」


あたしが指差した方向はジェットコースター。



「よし、じゃあ行くか」


あたしたちはどっちもジェットコースターは大丈夫。



ジェットコースターを乗り終えたあたしたちは笑顔になった。



「楽しいね♪」



「そうだな」



「次はなに乗る?」



あたしがそう聞くと、流二はニヤッと笑いお化け屋敷を指差した。



「えっ!……あれっ?」


「なに?怖いの?」



流二は意地悪そうにあたしの顔を覗き込んで言った。



なっ!ムカつくーっ!!


「怖くなんかないし!」


あたしは意地を張ってそう言った。



「じゃ、行くか」



「えっ!」



あたしは裏返った声を出した。



「だって怖くないんだろ?」



なんてニヤニヤしながら言ってくるもんだから。


「怖くなんかないよ!」


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