【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「で、デート?」



「うん。……ダメッ?」


美綺の目があまりにも可愛いかったからつい…。


「いいよ」



って言ってしまった。



でも美綺は「本当?やったぁ♪」と言って喜んでいた。……しかし。



「ありがとう流二っ!大好き♪」



美綺はそう言って俺に抱き付いてきた。



俺は美綺の頭をクシャクシャと撫でた。



「じゃあ、行くか」



「うんっ!」



俺たちは部屋を出た。



でも、なんか今日の美綺にはついて行けない。しかも、やけに積極的だし。俺を起こしたり、いつもはしないキスを自分からしたり、デートに行こうと誘ったり。……今日の美綺は明らかに変だ。


なにがあったんだ?と思いながらも、俺たちはメイドに見送られながら家を出た。



「どこ行こっかぁ」



美綺は俺の顔を覗き込んでそう聞いた。



「え?ああ…別にどこでもいい」



俺は今日の美綺に戸惑いながらも、そう答えると美綺の左手を握った。



美綺も俺の右手をしっかり握った。



というか今日の美綺はなんか、服装もおしゃれになっていた。



いつもはシックな服装をするのに、今日は底の厚い薄い黄色のハイヒールに真っ白いワンピースを着て、いつもより濃い化粧をしていた。



今日の美綺は一体どうなってんだ?



「流二?どうかした?」


「え?あ、いや。……なんでもない」



「そっか」



ヤバい。今日の美綺が可愛い過ぎて、ドキドキが止まらない。心臓持たねーかも…。



もしかしたら、心臓の音聞こえてるかもしれない。そしたらヤバいぞ…。


しかも、なんかいい匂いする。



これは美綺のシャンプーの匂いだな。



この匂い、なんか落ち着くんだよな。



「流二……あ、あれ…」


美綺がいきなり不安そうな顔をした。



俺は美綺が指を指す方向に体を向けた。



俺たちの目の前には可愛らしいキャラクターグッズが沢山売っていた。



……だけど、そんな顔じゃない。



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