【完】イケメン生徒会長は俺様!?
それから一週間後。



「冴島良平です。小学校4年生までこの近くに住んでいました。よろしくお願いします」



俺たちのクラスに転校生がやって来た。



へーっ、まぁまぁカッコいいじゃん。



「じゃあ、冴島は雨宮の隣りに座ってくれ」



えっ、マジかよ……俺の隣りって、すげーイヤだわ…。



と、思っていると冴島が俺の隣りに来た。



「雨宮、よろしくな」



冴島は席に座ると、俺の肩を叩いてニッコリ笑ってそう言った。



つーかいきなり呼び捨てって、なんかかやな気分。


コイツ、絶対ろくでもねーヤツだろ。



俺はなんかそう思った。


だけど、俺はまだ知らなかった。



……コイツが、美綺の「幼馴染み」だってことに


気付くはずもなかった。


コイツと美綺が幼馴染みだって気付いたのは、昼休みだった。



俺は4限目が終わった後、美綺のクラスに行った


でも、教室に行くと美綺が冴島と楽しそうに話しをしていた。



俺はちょっとムカッとなった。



けど怒りを抑えながら廊下から美綺を呼んだ。



「美綺っ!昼飯食べに行こうぜ!」



俺は美綺に怒っていることがバレないようにできる限り明るく振る舞った


「あっ、流二!」



美綺は俺に気付くとニッコリ笑って手を振った。


美綺は財布と携帯を持って俺のところに来ると、俺の腕を掴んだ。



「行こう」



「え?あっ、うん」



やべー……アイツとの関係が気になる。



美綺、なんであんなに楽しそうだったんだ?……なんか、すげー気になる


「どこで食べる?」



俺たちは購買でパンを買った。



「生徒会室でいいんじゃん?誰も来ないし」



「うんっ」



俺たちは生徒会室へと向かった。



今日の美綺、やけにご機嫌だよな。



……アイツと関係してんのかな?



なんて思っていても、なかなか口には出来なかった。



俺は生徒会室の鍵を開けた。



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