【完】イケメン生徒会長は俺様!?
なんて思ってしまった。


「流二?どうしたの?」


気が付くと、美綺が俺の顔を覗き込んでいた。



「え?いや、ちょっと考え事してた」



「あっ!もしかして……良平のこと考えてた?」


……えっ、完全に心読まれてる。



「あれ?……図星?」



「……悪いかよ」



「ううん。ある意味嬉しい」



「え?」



おい……美綺はなにを言ってるんだ?嬉しいって…。



「だって良平のこと考えてくれてるってことは、仲良くしてくれるってことでしょ?そう思うと、なんかあたしの大事な幼馴染みとして嬉しくて」


美綺は嬉しそうにそう言うと、ニコッと笑った。


「…………」



美綺……お前は俺とアイツどっちが大事なんだよ…。



んな喜ぶんじゃねーよ。……アイツごときに…。


俺だってお前のこと考えるのだけでも一杯一杯だっつうのに……アイツのことまで考える余裕なんててねーよ。



「お前は俺とアイツどっちが大事なんだよ」



気付けば、自然とそう口にしていた。



「……え?」



「ったく……お前はいちいち俺を妬かせんじゃねーよ」



俺はそう言うと、美綺の唇を塞いだ。



"ちゅっ"と唇を離すと、美綺は俯いて言った。



「べ、別に。そんなつもりないもん…」



あーもう。いちいち可愛い過ぎるんだよ、お前は。……こっちは理性保つの大変なんだからな?少しは俺の気持ちを考えろよ…。



「お前はさぁ……一体何回、俺を妬かせたら気が済むんだよ」



俺がそう言うと、美綺は顔を赤くして俺から目を反らした。



「べ、別にっ!……妬かせてるつもりなんかないもん」



美綺は顔を真っ赤にして、俺に言った。



「あっそ。つーかさぁ……お前、いい加減自覚しろよ。悪いけど俺さぁ、これでも我慢してんだかんな?理性保つの大変なんだから」



「えっ////なっ、何言ってんのバカッ!」



美綺はそう言うと、ソファーから立ち上がって俺から離れた。



……コイツ、耳まで真っ赤じゃん。



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