【完】イケメン生徒会長は俺様!?
ほんと可愛い。



「なぁ、こっち来いよ」


俺は美綺を手招きした。


「イヤッ……「イヤなんて言わせねーよ。バーカッ」



俺は美綺の言葉を遮って言った。



すると、俺の携帯が着信音を立てた。



なんだよいい所なのに誰だよ…。



俺はポケットから携帯を出して、ディスプレイを確認した。



啓悟かよ……アイツタイミング悪すぎだろ。空気読めって。



「はぁ…」



俺はため息をつくと、通話ボタンを押した。



「なんだよ啓悟?なんか用か?」



俺は怒りを抑えつつそう言った。



「なんか用?じゃねぇよ!お前、今どこにいんだよ。5限目サボりやがって」



「今生徒会室に居る。ちなみに美綺も一緒」



俺はそう言うと、啓悟はため息をついて更に言った。



「はぁ…それよりっ!茉衣が美綺ちゃんのこと探してたんだけど」



「そう。じゃあ6限目行くから」



俺はそう言って電話を切った。



「啓悟君なんだって?」


美綺はそう言って俺の顔を覗き込んだ。



「お前の友達が、美綺を探してるんだとさ」



俺はそう言うと、携帯をポケットにしまった。



「茉衣が?じゃあ行かなきゃ!」



美綺はそう言って生徒会室を出て行こうと扉に向かった。



俺はふいに美綺の腕を掴んだ。



「え?ちょっと流二……放してよ。茉衣の所に行きたいんだけど…」



美綺は俺を冷ややかな目で俺を見た。



俺はニヤリと笑って一言


「やだね」



「流二っ!いい加減にしないと怒るよ!!」



つーか、もうすでに怒ってんじゃん。



「もう怒ってんじゃん」


俺は冷たく言い放つと、美綺は呆れてものも言えなくなったのか、ため息をついて言った。



「放してくれないんだったら別れるから」



ん?……美綺、今なんつった?



別れるって言ったよな?……俺の聞き間違い?



いやいや、おかしいだろ?なんで離さないだけでそうなるんだ?



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