【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「分かってくれたならいいんだぁ」



美綺はニコニコしながらそう言うと、また俺に不意打ちキスをしてきた。


えっ……またかよぉ。



その後、美綺は自分がした行動が恥ずかしくなったのか、顔を赤くしながら俺と反対方向を向いた


家に着くと、美綺は車から降りて真っ先に部屋に向かった。



美綺ってほんとおもしれーヤツ。



美綺を見ててそう思った


そして、ドアの締まる音がした。



美綺か。……もっと静かに閉めろ。



……ったく…。



俺はそんなことを思いながらしぶしぶ部屋に戻った。



部屋に入った俺は机に鞄を置くと、ベッドにダイブした。



「ふう……疲れた」



俺はそう呟くと、ベッドから起き上がって服を着替えた。



その後、俺はしばらく溜まっている仕事をやっていた。



コンコンッ



いきなり部屋の扉のノック音が聞こえた。



「はい?」



「流二?入るね」



美綺はそう言って部屋に入った。



「おー美綺か。どうした?」



美綺はニッコリ微笑んで、なにも言わずにベッドに腰掛けた。



「美綺?どうした?」



俺は作業をしている手を止めると、美綺の隣りに座って顔を覗き込みながらそう言った。



「あのね……寝ようと思ったんだけど、なかなか眠れなくて」



美綺はそう言って俺の手を握った。



俺は美綺の頭を撫でながら、時計を確認した。



12時20分か…。



じゃあ、俺もそろそろ寝るか。



「美綺?俺、もう寝るけど……一緒に寝るか?」


俺は美綺の顔を覗き込んでそう言った。



「うん」



美綺は頷いて俺に寄り掛かった。



俺は美綺にそっとキスをすると、俺の隣りに寝かせた。



美綺は俺が隣りに居て安心したのか、すぐにスヤスヤと寝息を立てて眠りに落ちていった。



「美綺の寝顔、マジで可愛いな」



俺は美綺の頭を撫でながらそう呟くと、美綺をギュッと抱き締めながら眠りに落ちた。



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