【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そしてそのまま重い足取りで教室へと向かった。


「はぁ……疲れた。マジしんどい」



茉衣は自分の席に戻りそう呟くと、机に顔を伏せた。



「うん。疲れたぁ……てかマジで眠かった。何度寝そうになったことか」


あたしは茉衣の前の席に座ると、そう言った。



「ああ確かに。……てか、あんまりいいイケメン男子居なかったよ」



「そうなんだ。つーか茉衣、後半の方普通に携帯いじってたもんね」



「うん。まぁいわゆる暇つぶしってヤツかな」



茉衣はそう言うと、苦笑いした。



「ふーん。……てか眠い!」



「確かに。早く帰りたいよぉ」



茉衣はそう言うと、机を両手でバンバン叩いた。


「うん。あたしも早く帰りたーい…」



するとチャイムが鳴った


「あ、チャイム鳴っちゃった!じゃあね。茉衣」


「うん。また後でーっ」


あたしは自分の席に戻った。



ぼんやりしていると、先生が教室に入ってきた。


先生は教卓の前に立つと、ニコッと笑い嬉しそうに話を始めた。



えっ、また?もう勘弁してよぉ……早く帰りたいんだから。



と心の中で叫んでいても、そんなこと先生には聞こえるはずもなかった。


それから先生は数分間話をしていた。



やっとの思いで、先生の長い長い話が終わった。


「……はぁ」



思わずため息が出た。



なんで先生っていつも話が長い訳?



もっと短くしてよぉ…。


と心の中で突っ込んだ。


そしてその後、HRが終わり帰る準備をした。



帰る支度を終えると、頬杖を付いている流二の所に駆け寄った。



「流二、帰ろぉ」



「…………」



あたしがそう言っても、流二は黙ったままだった


「流二、どうしたの?早く帰ろうよぉ」



あたしはもう一度流二に聞き直した。



「……え?あっ、美綺ごめん。居たの気付かなかった。……で、なに?」


流二はあたしに気付くと、少し間を開けてからそう言った。



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