【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「あっ、うん。……帰ろ?」



「ああ、ちょっと待って。今、準備する」



流二はそう言うと、少し苦笑いしてから帰る準備を始めた。



流二、どうしちゃったんだろう。……なんかいつもと違うし、なんか変。


……なんかあったのかな?



「流二、どうしたの?元気ないけど、なんかあった?」



あたしは流二の顔を覗き込んでそう言った。



「……いや、別に」



流二はそう言うと、カバンを右手に持ち椅子から立ち上がった。



「なにボーッとしてんだよ。早く行くぞ」



「あっ、うん」



あたしは頷くと、流二と一緒に教室を出た。



「今日の流二、カッコ良かったよ」



「はっ?なんだよいきなり。変なこと言うなよ」


流二はそう言うと、あたしから目を反らした。



「だって、カッコいいのは事実じゃん」



「いや、そんなに怒った顔すんなよ。俺だって自分がカッコいいことくらい、ちゃんと分かってるから」



……出た!!俺様流二の"俺はカッコいい"発言。



まさかだと思ったけど、未だに健在だったとは。


つーか、流二って以外にナルシ?



うん。有り得る。



流二なら重圧有り得る!!



「ねーずっと思ってたんだけど……俺はカッコいい発言するの、いい加減やめてくれない?」



あたしは冷たく言い放つと、ため息をついた。



「は?なんでだよ。俺がカッコいいのは事実だろ?」



「うん。そりゃそうなんだけどさ……でもねー流二君。自分で自分をカッコいいって言うのはどうかと思うよ?みんな引きそうじゃん」



あたしはそう言うと、苦笑いした。



「はっ?別にいいだろ」


流二はそう言うと、ふてくされたような顔をした


……こんのー。ナルシスト野郎!!



その性格どうにかしろ!!



アンタが良くてもあたしが良くないんじゃ!!



そこんとこちょっとは考えろや!!



この、エロ変態バカ流二め!!



……と、心の中で叫んでいたつもりだったのに。


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