【完】イケメン生徒会長は俺様!?
今日は入学式。



あー面倒くせー。



なんで俺が生徒会長挨拶なんてやんなきゃなんねーんだよ。



面倒くせーったらありゃしない。



ましてや今の俺は、不機嫌モード。



……え?原因?



そんなの言わなくたって分かるだろ?



美綺に決まってんだろ。……美綺に。



アイツは俺に構わず、ニコニコしながら啓悟と話なんかしやがって。



また俺を妬かせるつもりか?



てかもう妬いてるけど。


このヤロー。後でみっちりしばいてやる。



そして俺は先生に呼ばれたため、一足先に体育館へと向かった。



そして先生の話を聞いている最中に、俺の視界にアイツが現れた。



冴島良平。……美綺の幼なじみ。



そして、今楽しそうに体育館の入り口で座り込んで話をしている美綺とアイツ。



くそっ。……なんかイライラが募る!!



そして先生の話を聞いた俺は、生徒会長の席に座った。



すると、なんかすごい視線を感じた。



誰かが俺を見てる。……誰だ?



そして視線のする方へゆっくりと振り向いた。



けど、俺の視界からは誰も俺を見ている気配が無かった。



誰だ?……今俺を見てたヤツは。



でも、俺を見ていたのが美綺だってことには全く気付いていなかった。



そして入学式が始まると、みんな体育館の入り口へと目を向けた。



俺も静かに入り口に目を向けた。



すると、俺の視界を捕らえたのは……新入生じゃなくて美綺だった。



美綺は友達の茉衣となんだか楽しそうに話をしているみたいだった。



そして睡魔に襲われているのか欠伸をしていた。


そしてなんだか周りのヤツ等がざわつき始めた。


うっせぇなぁ。静かにしろ!!



って、今すぐ叫びたい。


なんだか美綺も俺と同じような顔をしていた。



まるで、なにかをを威嚇しているような目で…。


周りのヤツ等を睨んでいた。



なんだ?……あの黒いオーラ。



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