【完】イケメン生徒会長は俺様!?
美綺!?



コイツ、美綺に恋したのか?!



ふざけんなぁ!!



しかも、可愛いの?!



いくらなんでも失礼だろうが!!



美綺は可愛いの?じゃなくて可愛いんだ!!



「うん。めちゃめちゃ可愛い。ヤバいよ!あのニコニコ顔。マジでたまんないから!お前もマジで可愛いって言うぞ!」



……なんで嬉しそうなんだよ!



ムカつくなぁ……このヤロー!!



「へー。まぁ見て見たい気もする。つーかさ、そんなに可愛いなら彼氏居るんじゃねーの?」



「は?マジで?居たらショック!」



だから、彼氏は俺だっつうの!!……って言っても、意味ねーか。



「いや、普通に彼氏居ると思うぞ」



「ふーん。だったら俺、その彼氏から美綺先輩のこと奪ってみせる」



はっ?……奪う?



俺から美綺を奪おうなんて、到底無理な話だな。


「お前に出来んのかよ」


「分かんねーけど、好きになっちゃったんだもん。……しょうがねーじゃん」



こいつマジでムカつくな。……ふざけやがって。


って突っ込みまくった俺


すると、ちょうどチャイムが鳴った。



「はぁー」



俺は深いため息をついてから教室に入った。



うわぁ……どうすんだよ、俺。



俺たちに邪魔者が入ったじゃん。



つーか、奪うとか言ってたよな?



……無理だな。



すると、先生が教室に入ってきてすぐに話を始めた。



けど、今の俺には先生の話なんか耳に入る訳も無くただボーッとしていた


はぁ……俺たちに恋のライバルって訳?



俺は美綺が居たことにも気付かなかった。



それほど悩みって訳だよ!!



そして、帰る準備をして教室を出た。



しかもただでさえイライラしている俺は、美綺が言った言葉に余計苛立ちを覚えた。



「俺はカッコいい」発言をやめろとか言われた。


そして美綺は俺のことを、"エロ変態バカ流二"とか言ってやがった。



……本人全然気付いてねーけど。



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