【完】イケメン生徒会長は俺様!?
美綺はそう言うと、更に言葉を続けた。
「その学校は……地元でもかなり有名な不良校だった。そしてその学校では、いつの間にかその辺でも有名になったグループが出来てた。それがいわゆる、峰岸裕介が居たグループ」
美綺は声のトーンを変えることなく、そう口にした。
そして、少し黙り込むと視線を机からみんなへと移した。
そしてまた、落ち着いた声のトーンでゆっくりと話し始めた。
「彼は……中学二年になった時から、あたしたちの間や近所で有名になり始めたの。髪の毛も黒から金髪に染めて、目にはカラコン。ピアスやアクセサリーだってジャラジャラと付けだした。……でも、彼は元々そんな人じゃなかった。中学に入ったばかりの頃の彼は、とても真面目だった。頭も良かったし、みんなからも信頼されてた。……先生たちからだって、かなりの信頼を受けてたの。なのに、二年になってから急にガラッと変わってしまった。そしてついにはタバコまでもを吸い始め、同じ不良仲間同士でグループを作った。……で、彼はそのグループのリーダーとなった。そして彼は、瞬く間に不良と化した」
美綺は顔色一つ変えることなくそう言うと、顔を上げて俺を見た。
俺はなぜか目が反らせなくなった。
俺を見つめている美綺の目は、アイツに対しての怒りを表しているような目をしていた。
俺は目を反らそうと思っても、美綺の目が俺に今まで一度も見せたことのない目をしていたため、なかなか目が反らせなかった。
違う。……わざわざ反らさなかったんだ。
美綺の気持ちがこの目に出ていると思ったから。
美綺は俺から目を反らすと、また机に視線を落としておもむろに口を開いた。
「そして彼は……いつしか女遊びまでするようになった。最初はあんまり女の子とかに興味が無かったみたいだったけど。でも、それも次第にどんどんエスカレートしていった。毎日色んな女を抱いてはポイ捨てして、違う女に乗り換える。……そんなヤツだった。実際、あたしの友達だって何人もアイツに襲われかけた。あたしだって、アイツの仲間に襲われかけたことがあったし」
え?……美綺が?
……ウソだろ?
「その学校は……地元でもかなり有名な不良校だった。そしてその学校では、いつの間にかその辺でも有名になったグループが出来てた。それがいわゆる、峰岸裕介が居たグループ」
美綺は声のトーンを変えることなく、そう口にした。
そして、少し黙り込むと視線を机からみんなへと移した。
そしてまた、落ち着いた声のトーンでゆっくりと話し始めた。
「彼は……中学二年になった時から、あたしたちの間や近所で有名になり始めたの。髪の毛も黒から金髪に染めて、目にはカラコン。ピアスやアクセサリーだってジャラジャラと付けだした。……でも、彼は元々そんな人じゃなかった。中学に入ったばかりの頃の彼は、とても真面目だった。頭も良かったし、みんなからも信頼されてた。……先生たちからだって、かなりの信頼を受けてたの。なのに、二年になってから急にガラッと変わってしまった。そしてついにはタバコまでもを吸い始め、同じ不良仲間同士でグループを作った。……で、彼はそのグループのリーダーとなった。そして彼は、瞬く間に不良と化した」
美綺は顔色一つ変えることなくそう言うと、顔を上げて俺を見た。
俺はなぜか目が反らせなくなった。
俺を見つめている美綺の目は、アイツに対しての怒りを表しているような目をしていた。
俺は目を反らそうと思っても、美綺の目が俺に今まで一度も見せたことのない目をしていたため、なかなか目が反らせなかった。
違う。……わざわざ反らさなかったんだ。
美綺の気持ちがこの目に出ていると思ったから。
美綺は俺から目を反らすと、また机に視線を落としておもむろに口を開いた。
「そして彼は……いつしか女遊びまでするようになった。最初はあんまり女の子とかに興味が無かったみたいだったけど。でも、それも次第にどんどんエスカレートしていった。毎日色んな女を抱いてはポイ捨てして、違う女に乗り換える。……そんなヤツだった。実際、あたしの友達だって何人もアイツに襲われかけた。あたしだって、アイツの仲間に襲われかけたことがあったし」
え?……美綺が?
……ウソだろ?