【完】イケメン生徒会長は俺様!?
流二はそう呟いてあたしを更に強く抱き締めた。


「ねー。本当にさ、一緒にお風呂入る?」



なんとなく言ってみた。


「え?あっ、いや……み、美綺が良いなら」



流二は照れながらそう言った。



フフッ。照れてる流二、可愛い♪



「じゃあ……今日一緒に入ろう?」



あたしはそう言うと、ニッコリ笑った。



「……ああ」



流二の声はかなり小さかったけど聞こえた。



という訳で、今日一緒にお風呂に入ることが決定しました!!



そして放課後。



「流二ー帰ろう!」



「おー」



あたしたちは一緒に教室を出た。



「ねーねー。お腹空いたからなんか食べに行こう!」



「はいはい」



流二はそう言ってあたしの頭に手を乗せると、クシャクシャと撫でた。



……こうされると、なんだか安心するんだよね。


「フフッ♪」



そう思うと、なんか自然と笑みが零れた。



「なんだよ」



「別にーっ」



「なんだよ。変なヤツだな」



流二はそう言うと、柔らかな笑顔を向けた。



そして昇降口で靴に履き替えると、そのまま校門まで歩いて車に乗った。


そして学校の近くにあるファミレスに入った。



するとそこに―――…



「あっ!あれ結城君じゃない?」



あたしたちの視線の先には、結城君と結城君の彼女の和葉ちゃんが居た。


「あっ、ほんとだ」



「ねー。仲間に入れてもらおうよ!」



「は?なに言って……あ、おい!」



あたしは流二の話を最後まで聞かずに、結城君の所に駆け寄った。



「結城君!あたしたちもここに入っていい?」



あたしはニッコリ笑ってそう言った。



「あっ、美綺ちゃん!全然いいよ。入って入って」



結城君はニッコリ笑ってそう言った。



「ありがとっ!」



あたしは流二の所に駆け寄って流二の手を掴むと、結城君の所まで駆け寄った。



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