【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「お、雨宮も一緒か!」


結城君はそう言うと、ニヤリと笑った。



「なんだよ。居ちゃ悪いか?」



流二は結城君の前にドカッと座ると、ムスッとした顔で言った。



「誰も悪いのは言ってねーけど?」



結城君がそう言うと、流二はなぜか黙り込んでしまい、ため息を付いて無表情のままポケットから黒い携帯を取り出して、いじり始めた。



「流二?なに食べる?」


あたしはメニュー表を見ながら携帯をいじっている流二に言った。



すると、流二は携帯から顔を上げてニヤッと微笑み、あたしの耳元で「どうせ食べるんだったらお前がいい」と言った。



?!……この人、今なんて言った?



すごい大胆発言したよ!?



うわぁ……すごい恥ずかしい////



「バカッ!変なこと言わないでよ!」



「あ?今の言葉のどこが変なんだよ。ただ、食べる……うっ」



あたしヤバいと思い、慌てて両手で流二の口を無理矢理押さえた。



「なにすんだてめー!」


「アンタが変なこと言おうとしたからでしょ!」


あたしはそう言うと、手元にある流二の携帯を取り上げた。



「あっ、おい!返せ。それ俺の携帯だぞ!」



「やだ」



あたしはアッカンベーをしてから、流二の携帯を制服のポケットにしまった。



「なぁ……頼むから携帯返してくれよ」



「だからやだってばぁ」


あたしはそう言うと、自分の携帯を制服のポケットから取り出した。



あっ、メールきてる。



誰?こんな時に!



あたしは携帯を開くと、メールボックスを開いた


ん?……知らないアドレスだ。



あたしは恐る恐るメールを確認した。



件名:彰だよ!
本文:いきなりごめんね俺!彰だよ。
良かったら俺のアドレス登録しといてね。



メールを送ってきたのは彰君だった。



件名:りょーかい!
本文:分かったぁ。
登録しとくね♪



送信、と。



あたしはメールを送信した後、携帯を閉じた。



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