【完】イケメン生徒会長は俺様!?
するとすぐに返信がきた


件名:Re
本文:ありがとう。
いつでもメールしてね?俺も美綺ちゃんのアドレス登録しとくからね!



件名:ありがとう♪
本文:よろしくね



送信。



一応、女の子っぽく見せるために絵文字を入れてみた。(女ですけど)



件名:Re:Re
本文:うん。



彰君のメールって、以外と可愛いんだなぁ。



あたしはそのまま返信せずに携帯を閉じると、制服のポケットにしまった


ふと彰君に目を向けると、結城君はあたしを見てニッコリ笑っていた。



あたしもニコッと笑うと、メニュー表に視線を移した。



……ん?あのー、なんか隣りから視線を感じるんですけど。



……気のせいですか?



あたしはメニューを見るのをやめて、隣りに居る流二に視線を向けた。



「なにかなぁ。流二君」


あたしは嫌味たっぷりの笑みを浮かべながら聞いた。



「……別に」



流二は短く答えると、あたしから目を反らした。


こりゃあ、かなり拗ねてるなぁ。



「はぁー」



あたしはため息を付くと、制服のポケットから携帯を取り出して流二の前に差し出した。



「え?」



「携帯だよ。だから、返してあげるからいい加減機嫌直して」



あたしは流二の右手に携帯を握らせると、またメニューに目を向けた。



「なに食べよっかな」



んー。悩む。



メニューありすぎるし、悩む。



……あっ、決めた。



「美綺ちゃん、なに食べるか決めた?」



と、彰君の彼女の和葉ちゃんが言った。



「うん。ミートスパゲティ」



「ほんと?あたしと一緒だね」



和葉ちゃんはそう言ってニッコリ笑った。



「マジ?美味しいよね。ミートスパゲティ」



あたしはそう言うと、携帯をポケットから出した


「うん♪」



和葉ちゃんは頷くと、水を飲んだ。



「ねー。アド交換しよう?」



と、和葉ちゃんに言われた。



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