【完】イケメン生徒会長は俺様!?
どうしたらいいんでしょうか。



止めようと思ってるんだけど、なんか巻き込まれそうで怖いし。



しかも、なぜか彰君は和葉ちゃんの隣りで大爆笑してるし。



そんなこと構わず、二人の喧嘩は一向に止まる気配がない。



むしろ……もっとヒドくなってるような気がするんですけど…。



「なんでアンタはいつもそうなのよ!!素直になんなさいよ。あたしのこと好きだったくせに!」


……え?



「はっ?なに言ってんだてめー。誰もお前のことなんか好きじゃねーっつうの。勘違いすんな!このアホ女」



あわわ……更に状況が悪化しました!!



もうヒドい所じゃありません!!



「はぁ?!あたしより空手弱いくせなに何言ってんのよ」



「はぁ?弱くねーし。まだ俺のが強ぇぞ!お前が負けるくせにでけー口叩いてんじゃねーよ。この凶暴女!」



「…………」



アハッ。もう苦笑いしか出来ません。



これは流石にあたしたちにも止められませーん。


「はぁ?!凶暴女で悪かったわね。アンタってマジムカつく!美綺ちゃんには優しいくせに、あたしには全然態度が違うじゃない!」



ねー二人とももうやめようよ!!



お客さんがみんな見てるから!!



迷惑になるから!!



「流二、もうやめなさい!お客さんがみんな見てるから!!」



「おめーは黙ってろ!」


プチン。



流二のこの一言で、あたしの怒りが爆発した。



「いーいーかーげーんーにー……しなさーい!!」



あたしはイスから立ち上がると、机を思いっきりバンと叩き怒鳴りつけた


すると、大きな声を出したあたしにびっくりして、お客さん全員があたしに注目した。



それから店員さんまで。


そして一番びっくりしているのは、さっきまで口喧嘩をしていた和葉ちゃんと流二だった。



和葉ちゃんは目をパチパチさせながら、口をポカーンと開けてあたしをジッと見ていた。



流二はあたしの一言で静かになり、またイスに座った。



そしてため息を付いて頭を掻いた。



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