【完】イケメン生徒会長は俺様!?
なんだよ……寝てんのかよ。



俺は美綺を起こさないようにそっとベッドから起き上がった。



「…………」



俺は眠っている美綺の頭をそっと撫でた。



そして、しばらく美綺を見つめていた。



いつも思うけど…美綺の寝顔ってやっぱり可愛い


なんか、すごい無邪気な顔してるし…。



俺は美綺に軽くキスをして、机に向かった。



―――――…



「……ん?あれ?」



しばらく経った時、美綺が目を覚ました。



「おっ、起きたか?」



俺は机から顔を上げて美綺の所に駆け寄った。



「……流二?あたし、寝ちゃってたの?」



美綺はそう言うと、髪の毛を手で直した。



「ああ。気持ち良さそうに寝てたぞ」



俺はそう言うと、美綺の頭をクシャクシャした。


「なんかごめんね?最近寝不足なんだ。……だから、あんまり寝れてなくて…」



美綺はそう言うと、引きつり笑いを浮かべた。



「そうか……あんまり無理すんなよ」



「うん…」



俺は美綺の隣りに座ると、美綺の肩を掴んで抱き寄せた。



美綺は俺の肩に頭を乗せた。



そして寂しそうに呟いた


「これからも……ずっと一緒に居てね」



「当たり前だろ?絶対離さないって言ったじゃん」



俺はそう言って、美綺に触れるだけのキスをした


「……約束、だからね」


「ああ」



美綺はまた寂しそうに呟いた。



「絶対に、離さないでよね…」



「ああ。約束する」



俺がそう答えると、美綺はニッコリ笑った。



「ありがとう流二……大好き」



「ああ」



「あっ、そうだ!お風呂入ろ♪」



「え?」



「え?じゃないよぉ。一緒に入るって約束したじゃん!」



あっ、忘れてた。



「もしかして……忘れてたの?」



「…………」



なんも言えねーじゃん。


忘れてたなんて、口が裂けても言えねー…。



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