【完】イケメン生徒会長は俺様!?
忘れてたなんて言ったら、完璧に半殺しにされるじゃん。



「え?なに……図星?」


「……ごめん」



取り敢えず、謝った方がいいよな?



まぁ、許してもらおうなんて思っちゃいねぇけどさ。



「別にいいよ」



「……え?」



「あたしも実際忘れてたし。アハハッ」



美綺はそう言うと、俺の背中をバンバン叩いた。


……おい!!言った本人が忘れてどうすんだよ!!



意味ねーだろうが!!



「……なんで言った本人が忘れてんだよ」



「ヘヘッ♪ごめんねー」


美綺はそう言うと、ニッコリ笑った。



……コイツ、本当に悪かったって思ってんのか?


つーか、マジで可愛いすぎだから。



その笑顔、マジでやべーから!!



理性、保てなさそう…。


「お前、可愛いすぎなんだけど」



「え?!……なにいきなり!!」



おっ、照れてる。可愛いなぁ。



顔真っ赤にしやがって。


まぁ、言った俺も恥ずかしいんだけどさ。



「顔赤くすんなよ」



「え?別に赤くなんか……んっ」



俺は美綺の唇を塞いで言葉を遮った。



そして濃厚な熱いキスをしてやった。



「はぁ……はぁ……く、苦しかったぁ」



唇を離した後、美綺は肩で息をしながら言った。


俺はそんな美綺を見て、笑っていた。



「笑わないでよ!!……半殺しにされたい?」



「…………」



ダメだ。この言葉には恐怖を感じる。



美綺、こう見えて結構強ぇもん。



やっぱ、格闘技やってただけあるよな…。



「いえ。滅相もない」



「流二君は素直だねー。まぁいいや。許してあげるよ」



美綺はそう言うと、俺の頭をよしよしと言いながら撫でた。



……ちょっと待て!!俺は犬か!!



なんで俺が立場逆転されてんだよ!!



おかしいだろ?!



でも、"半殺し"って言葉には―――…



< 383 / 698 >

この作品をシェア

pagetop