【完】イケメン生徒会長は俺様!?
美綺が風呂のお湯を両手ですくいながら言った。


「……え?」



「流二が今目の前にいるから、余計意識しちゃって……ドキドキが止まらないの」



美綺はそう言うと、お湯に顔を沈めた。



「…………」



そんなこと言われたら、俺だって余計意識しちゃうじゃんか…。



ただでさえドキドキが止まらなくてヤバいっつうのに…。



「……俺だって、ドキドキしてるよ」



俺は小さく呟いた。



「え?」



美綺は顔を上げて、俺の目をジッと見つめた。



「さっきからずっとドキドキが止まんねーんだよ。……美綺のこと意識しすぎて、ヤバいから」



「えっ////」



美綺の顔はほんのり赤くなっていた。



「……バカッ////」



「はっ?」



バカッ?



「流二のバカッ……余計意識させないでよ////」


「ふっ……そんなに俺のこと好きなの?」



俺はニヤッと笑いながら言った。



「当たり前じゃん////」


美綺は顔を赤くしながらそう言うと、お湯に顔を沈めてブクブクした。



「俺も好きだよ」



「うっ、うん////」



美綺はお湯から顔を出して頷いた。



自分で言っといてなんだけど……恥ずかしいな。


「背中流してあげるね」


美綺が突然言った。



「おー。サンキュー」



「うん////」



そして、その後お互いの背中を流しあった。



かれこれ一時間半くらい風呂に入っていた。



風呂から上がった俺たちは、服に着替えた。



美綺はクマ柄の可愛いピンク色のパジャマを着ていた。



それがまた可愛いくて仕方ない。



俺もパジャマだけど…。


そして、それぞれの部屋に戻った。



ベッドにダイブすると、なんだか落ち着いた。



「……はぁ」



思わずため息が出た。



美綺の裸なんて何回も見てるけど……一緒に風呂に入るなんて初めてだから、ちょっと緊張した。


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