【完】イケメン生徒会長は俺様!?
理性保つの、ほんと辛かった…。



すると、美綺が部屋に入ってきた。



「流二ー。半殺しにしていい?」



「はぁ?!いきなりなんだよ!!ふざけんな!」


俺はそう言うと、ベッドから勢い良く起き上がった。



「ハハッ!冗談だよ♪」


美綺はそう言うと、俺の前にちょこんと座った。


「…………」



あぶねー……マジで半殺しにされるのかと思った


「お前、変なこと言うなよ」



「え?変なこと?ああ、半殺しってヤツ?」



美綺は俺の目をジッと見て言った。



「そうだよ!あの言葉に恐怖を感じるんだよ!」


「え?なんで?」



「は?」



なんで?!そこ聞くかよ普通!!



「ねーなんで?」



美綺はそう言いながらどんどん俺に迫ってきた。


「…………」



くそーっ……反論出来ねーっ!!



「言えないの?」



美綺は目を細めて俺をジィーと見つめながら、俺を壁に追いやった。



「わ、悪かった。だから、許してくれ」



「うん。分かった」



美綺はニヤッと笑うと、俺から離れてベッドに座り込んだ。



「…………」



……焦った。



俺のことジィーと見てくるから、目が反らせなかった。



「流二?お休みなさい」


「はっ?お前、ここで寝る気かよ」



「そうだけど?なんか文句ある?」



……こわっ。



「いいえ。なんにも」



俺はそう言うしかなかった。



だって……小悪魔みたいな笑顔で言ってくるんだぞ?



反論したら、次こそ半殺しだぞ…。



そんなのごめんだ!!



「お休み……なさい…」


美綺は小さく呟くと、眠りに落ちていった。



俺は美綺の隣りに横になると、美綺の頭をそっと撫でた。



美綺の髪の毛から、甘いシャンプーの匂いがした


なんだか、よく眠れそう…。



俺は美綺をギュッと抱き締めると、そのまま眠りについた。



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