【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「……お前はもっと早く起きれねーのか?」


あたしが起きた後の流二の第一声がこれ。



そりゃあ……まだ時間的には学校に行くのに全然間に合う時間だけどさぁ…。



反論出来ないって言うのがムカつく!!



こうなったら意地でも反論してやる!!



「けど、まだ学校には全然間に合うじゃん!!」


あたしはがそう言うと、流二は顔色を変えてニヤッと笑いあたしに近付いてきた。



あっ、あたしなんか変なこと言ったぁ?!



「こ、来ないで!!半殺しにするからね!!」



こう言えば、流二は諦めてくれるかと思ったけど…。



「ふーん。……じゃあやってみろよ」



……はっ!?あれ?!



なんかおかしい!!



いつもは諦めてくれるのに、今日は強気ーっ?!


と思っていたら―――…


ドサッ



「きゃっ…」



流二に押し倒された。



あたしは流二に馬乗り状態にされている。



そして視線が絡み合う。


でも、お互い目を反らすことはしない。



ただジッと見つめているだけ。



そして、流二の顔が段々近付いてきた。



だけど、流二の前髪があたしの顔に当たってくすぐったい。



ちゅっ



そして、唇が重なった。


あたしは自然と目を閉じていた。



そして唇が離れた。……と思いきや。



流二の唇が、あたしの鎖骨に吸い込まれるように当たりチクッと痛んだ。


「んっ……流二?」



自然と声が出た。



すると、痛みがなくなった。



「誘ってんじゃねーよ」


かと思ったら、いきなりそう言い出した。



「はっ?別に誘ってなんか……んっ」



唇を思いっきり塞がれた


けど、すぐに離れた。



「今日、学校休むか」



また変なことを言い出した。



「……はい?なんで?」


「ん?気分」



気分って……それで学校休むことが成立するの?!



ほんと、訳分かんない。


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