【完】イケメン生徒会長は俺様!?
自分の心のモヤモヤが取れたからなんだと思う。


「……茉衣?」



あたしは茉衣に抱き締められながら呟いた。



「……ん?どうしたの美綺?」



茉衣は優しい声で言ってくれた。



「あたしが妊娠してること……誰にも言わないで」


「……え?」



「お願い。……絶対、誰にも言わないで」



あたしはそう言うと、茉衣から離れて茉衣をジッと見つめた。



「……うん。美綺がそう言うなら……誰にも言わない」



茉衣はそう言うと、ニコッと笑ってくれた。



「……ありがとう」



あたしはそう呟いて苦笑いをした。



茉衣は、やっぱりいい人だな。……茉衣が親友でよかったって、今更だけど思えてきた。



「うん。……だって美綺は、大事な親友だもん」


茉衣はそう言うと、またあたしを抱き締めた。



「……茉衣」



「美綺…」



そして少しの間、二人で抱き合っていた。



「美綺?そろそろ戻ろっか」



茉衣があたしの顔を覗き込んで言った。



「うん。……そうだね」


そして二人で会場に戻った。



会場に戻ると、流二があたしの所に駆け寄ってきてくれた。



「美綺?大丈夫か?」



流二があたしの顔を覗き込みながら心配そうにそう言った。



「うん。……大丈夫」



あたしはそう言ってニコッと笑った。



「そうか……なら良かった」



流二はそう言うと、あたしをギューッと抱き締めた。



「流二……心配かけて、ごめんね」



あたしはそう言うと、流二の胸に顔を埋めた。



「本当に心配したんだぞ。……会場出たまま戻って来ないから、なんかあったんじゃないかって思ったんだからな。……心配かけさせんなよ」



流二はそう言うと、あたしを更にギュッと抱き締めた。



流二……ごめんね。



「……ごめんなさい。……心配かけて」



あたしはそう言うと、流二の背中に手を回した。


あたし、流二に心配掛けすぎだなぁ…。
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