【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あり得ない。



あたしだって、ニキビの一つや二つ出来るのに。


なんかムカつく。



そう思っていたら―――


「……んーっ」



ヤバッ!!



流二のまつげが一瞬、ピクッと動いた。



ヤバいと思ったあたしは、とっさに寝たフリをした。



「……寝たフリしてもムダだぞ?」



けど……バレていたみたいだ。



あたしの隣りから、ドスの聞いた低い声が聞こえてきた。



あたしは観念して、ベッドから顔を覗かせた。



「お、おはよー流二」



とりあえず挨拶。



「……おはよ」



流二は一言だけ呟いてベッドから起き上がった。


そしてベッドから降りて一言。



「お前、俺のほっぺ触ってたろ」



ギクッ!!



ばっ、バレてたの?!



てっきりバレてないかと思ってたのに…。



「その顔は図星か」



流二はあたしを見てニコッと笑ってる。



けど……目は全っ然笑ってない。



「…………」



取り敢えず黙る作戦!!(……なんじゃそりゃ)



「おい。黙ってちゃ分かんねーぞ」



うっ……怖いよぉ。



もう観念しよう…。



「美綺ちゃん。本当のこと言わないと襲っちゃっうよ」



はっ、はいーっ?!



かと思ったら、あたしの耳元でそう呟いた。



無理!!それだけは勘弁!!



「……ごめんなさい」



とりあえず謝る。



「ふーん……触ってたんだ」



流二はニヤッと笑うと、またあたしの耳元でそう呟いた。



「…………」



か、返す言葉が見つからない。



「俺のほっぺ触るなんて、失礼なヤツだな」



流二がため息交じりでそう言った。



うっ……滅相もない。



確かに流二の言う通りです。……あたし、俺様流二君に大変失礼なことをいたしました。



ど、どうすればいいでしょうか…。



皆さん、教えてください!!



< 422 / 698 >

この作品をシェア

pagetop