【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「まだ17だし」



「……うん」



「けど……美綺が母親になりたいって言った時、正直不安だったと思う」


「…………」



「きっと……また突き放されると思ったと思う」


「…………」



「だけど俺は……美綺が好きだから、ずっと側に居たい」



「……流二」



「俺、美綺が母親になってくれるって言った時、すげー嬉しかった」



「……うん」



「これから……もっと大変になると思う」



「…………」



「たくさん寂しい思いさせちまうと思う」



「…………」



「けど俺は……なにがあっても絶対美綺の側から離れないって約束する」


「……うん」



「だから、頑張って元気な子供産めよ」



「ヒックッ……うっ……流二、ありがとう。ヒックッ……流二が……そう思ってて、くれたなんて、ヒックッ……知らな、かったから、嬉し……かった」



美綺は涙を流しながら俺にそう言った。



「……美綺」



俺は美綺をギュッと抱き締めた。



美綺は涙を流しながら、俺の胸に顔を埋めた。



そして思いっきり泣いた


「うっ……グスッ……流二、ありがとう。大、好き…」



「俺も。もう絶対離さねーから」



「……グスッ……うん」



そして俺は、美綺の頭をクシャクシャと撫でた。


「……あたしこそ、ごめんね」



「……え?」



「あたし……元気な子、絶対産むから……だから、一緒に頑張ろう」



美綺そう言うと、涙を手の甲で拭った。



「ああ……お前が子供産む時、俺はきっとなんにもしてやれないと思うけど……ずっと見守ってるからな」



俺は美綺の頭を撫でながらそう言った。



「ヒックッ……うん」



そして俺は、美綺にそっとキスをした。



「流二……もうちょっとだけ、こうしてて…」



美綺が俺の目をジッと見つめて言った。



「……ああ」



そして俺はその後、ずっと美綺を抱き締めていた


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