【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そう思った。



後悔、悔しさとともに……嬉しさが溢れた。



嬉しくて嬉しくて、しょうがなかった。



「流二……ありがとう」


美綺はそう言うと、ニッコリ笑った。



「……ああ」



「そして……これからもずっと大好きだよ」



「ああ」



「……あっ」



「美綺?どした?」



「なんか……散歩したくなった」



「……散歩?」



「うん。行こっ」



美綺は俺の手を掴んで立ち上がらせた。



「よし、じゃあ行くか」


「うん!」



そして俺たちは、散歩をしに家を出た。



―――――…



「流二見てーっ。綺麗だよぉ」



美綺はそう言ってニッコリ笑うと、俺を手招きした。



「そんなにはしゃぐなよ。ケガするかもしれないから」



「はーい」



そして俺は美綺の隣りに座った。



「見て見てーっ。この花綺麗だよぉ」



美綺が花を指差しながら言った。



「そうだな。……でも」


「……でも?」



そして俺は、美綺の耳元で囁いた。



「美綺の方がキレーだよ」



「えっ////」



美綺はほんのり顔を赤くしながら、また花に視線を向けた。



「もう絶対離さないよ。愛しのお姫様」



俺はそう言うと、美綺の頬にキスをした。



「……うん。離したら、許さないから」



美綺は俺をジッと見つめて言った。



「分かってます。俺の愛しのお姫様」



「フッ……離したらぶっ飛ばすからね。あたしの愛しの王子様?」



「はい。分かってます」


そして俺は美綺を引き寄せて、そっとキスをした


そして唇を離すと、美綺をギュッと抱き締めた。


美綺も俺の背中にそっと手を回した。



「流二?」



「ん?なんですか。お姫様」



「もうその呼び方止めてよ。恥ずかしいから…」


美綺は恥ずかしそうにそう言った。



「流二…」



< 433 / 698 >

この作品をシェア

pagetop