【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「ん?」



美綺が上目遣いで俺を見る。



ドキッ



うわぁ……その顔やめろ


マジで理性保てなくなる


今すぐ襲いそうだ…。



妊娠してるヤツを襲う訳にいかねぇけど…。



このままじゃ、ほんとに理性切れる。



妊娠関係なく、押し倒しちゃいそうだ…。



「どうしたの?ボーッとして」



美綺が俺の顔を覗き込んだ。



「なんでも、ねー…」



いくらなんでも、襲いてぇなんて言えねー…。



言ったら……殺されるに違いない。



「ねー流二。お腹空いたからなんか食べに行こう?」



美綺が俺に言った。



「おー。いいぞ」



「やったぁーっ」



美綺はニッコリ笑った。


「なに食いたいんだ?」



「うーん。それが問題なんだよね……あたし妊娠してるから、あんまり重いものは食べたくないしー…」



美綺は首を傾げながらそう言った。



そうやって考え込む美綺も可愛い。



「うーん。サッパリしたやつが食べたいなぁ…」


「よし、じゃあ行くぞ」


「うん!」



そして俺は美綺のギュッと握ると、歩き出した。


「流二、アイス食べたーい」



歩いてる時、美綺がそう言い出した。



「え?アイス?」



「うん!暑いし。それに、アイスならサッパリしてるから食べやすいし。ねっ、お願い」



美綺はそう言うと、俺をジッと見つめた。



美綺は目で"お願い"と訴えている。



「分かった」



「やったーっ。ありがとう流二」



美綺はそう言うと、嬉しそうにニッコリ笑った。


「どういたしまして」



「早く行こっ!」



「はいはい」



そして俺たちは、アイスショップへと向かった。


―――――…



「いらっしゃいませー」


店に入ると、店員がニコニコしながらそう言った


店の中は冷房が効いていて涼しい。



暑さもぶっ飛ぶほど涼しい。



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