【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「流二、どれにする?」


美綺はガラスケースの中に入ってるアイスをジッと見ながら言った。



「なんでも。美綺が好きなの食えよ」



「うーん……迷うなぁ」


美綺はたくさんのアイスと睨めっこしている。



「流二はなに食べるの?」



美綺が俺に視線を向けて聞いてくる。



「俺?俺はなんでもいいよ」



「好きなの食べていいの?」



「ああ。ただし、腹壊さない程度にな」



「はーい」



そして美綺は数種類のアイスを選ぶと、席に座ってアイスを食べ始めた。


「んーっ。美味しい♪」


ニコニコ顔でアイスを頬張る美綺。



「そっか。良かったな」


俺はアイスを口に入れた


「うん。うまい」



「でしょーっ?はい。これもあげる」



美綺はそう言うと、アイスのスプーンを俺の目の前に持ってきた。



えっ!これってもしや……アーンってヤツ?



ここでやれって?……いくらなんでも、それはないだろ…。



これ、恥ずかしいぞ。



「いや、いいよ。……自分で食うから」



「ダメッ!!あたしが食べさせてあげるの!!」


俺がそう言うと、美綺はスプーンを無理矢理俺の口の中に入れた。



パクッ



ああ、やっちったよ。……アーンってやつ。



いやぁ……恥ずかしかった。



「おいしい?」



美綺が俺をジッと見ながら言った。



「ああ、うん。うまい」


「一回やってみたかったんだよね。アーンってヤツ」



美綺はニコニコしながらそう言った。



ああ、そうですか。



やってみたかったんですか。



俺は今、すげー恥ずかしかったぞ。



「……へー」



「なに?……イヤだったの?」



美綺はアイスを食べながら言った。



「いや、別に」



「ふーん。あっ、これ食べたら帰ろっか」



「そうだな」



そしてそれから、二人で世間話をしながらアイスを食べた。



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