【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「好きだよ……流二」



「知ってる」



そしてもう一度、とろけるような甘いキスをした



流二と付き合ってみて、大事なものをたくさん学んだ。



それは決して消えることのない、大きな大きな絆になった。



そして、大きな大きな愛になった。



その絆は、一緒に居る度にどんどん強くなっていく。



そして消えることのない、一生の思い出になる。



深い深いその絆は……いつしか大きな大きな愛へと、変わっていく。



一生消えることのない、深く大きな愛に―――…



誰にも引き離すことの出来ない、大きな大きな愛



あたしはそれを……身を持って知った。



流二と一緒だからこそ、気付けたことなのだと思う。



本当に人を好きになる意味を、自らの手で知った



それはあたしから見れば、大きな成長。



そして、代償。



人を好きになったことが……あたしにとっての、大きな成長。



流二と出会ってから、初めてそう思った。



「そろそろ啓悟たちの所に戻るか」



「うん」



そして流二と一緒にみんなの所に戻った。



「美綺、遅いよぉ。なにしてたの?」



リビングに戻ると、茉衣があたしと流二を見ながら言った。



「ごめんごめん」



「流二とラブラブしてきたんでしょ?」



茉衣に続いて、和葉ちゃんがあたしを見てニヤニヤしながら言った。



「そ、そんなんじゃないよ!」



あたしは慌ててフォローした。



「ウソつかなくてもいいよ。美綺ちゃん」



けっ、啓悟君までーっ。



「……啓悟、お前うぜー。ちょっと黙れ」



さっきまで口を開かなかった流二が、いきなり啓悟君に冷たく言った。



「ひでーっ。そんな言い方ねーだろ」



啓悟君はそう言うと、唇を尖らせた。



「だって、ほんとのことだろ?」



流二はそう言うと、フッと笑った。



「流二はなんでそんなに俺に冷たいんだよぉ」



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