【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「ハハッ……ハハハッ」



もう笑うのも出来なくなってきた。



「お前さ、いい加減にしろよ」



「それはこっちのセリフよ!!」



「あ?」



「大体、アンタはいっつもそうじゃない!!」



「あ?!」



うわぁ……和葉ちゃん、もう完全に怒りが。



「肝心な時にすぐ逃げ出すんだから!!」



「逃げてねーし」



「逃げてるでしょ!!」



あわわっ……どうしよう…。



「ま、茉衣……どうしよっ」



茉衣に問い掛けた。



「えーっ。どうしよって言われても…」



「け、啓悟君。あの二人を止めて」



「えっ!俺?!」



「そうだよ。啓悟行きなよ」



「いやいや!!無理だから!!」



「なんでよ。お願い」



「いや…」



もう仕方ない。



「茉衣、あたしが行くよ」



「え?アンタ本気?!」



「うん。行ってくる」



あたしは流二の所に向かった。



「美綺!やめなって!」


茉衣があたしを止めに入る。



流二を黙らせるには、もうあの手しかない!!



「流二!やめなって!」



あたしは流二の隣りに行き、洋服の裾を掴んでそう言った。



「あ?美綺は黙っ……」



そして流二がこっちに振り向いた瞬間、流二にキスをした。



流二は目を見開いて固まっている。



流二を黙らせるにはキスするしかないと考えたあたしは、一か八かでそれに掛けた。



そしたら案の定、ほんとに黙った。



「これでちょっとは黙れる?」



唇を離し、流二に言った



「………バ、バカッ!!人前ですんじゃねーよ!!」



流二は顔を赤くしながらそう言った。



よかったぁ。作戦成功!!



「うるさくしたバツね」


あたしはそう言うと、ニヤリと微笑み茉衣の所に戻った。



「美綺、アンタすごいね」



茉衣があたしを見ながら言った。



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