【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「え?」



「キスで黙らせるなんてなかなかやるね。……なんかすごい大胆」



茉衣もちょっとだけ顔が赤くなっていた。



「だって、他に黙らせる方法なかったんだもん」



「いや、尊敬しちゃうよ」



「ありがとう」



「ハハッ…」



「やっと和葉も黙れたか」



結城君が和葉ちゃんに視線を向けて言った。



「…………」



和葉ちゃんは黙って結城君の隣りに戻った。



そしてケーキを頬張った



和葉ちゃん、ちょー真っ赤!!



可愛い所あるね♪



「美綺!お前ふざけんなよ。いきなりキスするとか反則だろ」



「はっ?」



流二があたしの隣りにきてそう言った。



……あれ?ちょっと不機嫌?



そんなにキスされるのがイヤだったのかな?



「俺をキスで黙らせるなんて100年早い」



流二が言った。



「はっ?なに言ってんの?」



「そんなことされたら、理性切れるから」



流二がそう言ってニヤッと笑った。



はぁーっ?!



いきなりなに言い出す訳?!



理性切れるから!?



なんでそんなんで理性切れる訳?!



おかしいでしょ!!



ただキスしただけで理性って切れるもんなの?!



「訳の分かんないこと言わなくていいから!!」



「訳分かんなくねーだろ」



あーもう!!



流二と話してると自分が訳分かんなくなってくる!!



話に着いていけない!!



「もう、意味分かんないから」



あたしはそう言って茉衣の目の前に座ると、ケーキを頬張った。



「うーん。おいしい♪」



ヤバッ。このケーキほんとおいしいわぁ。



幸せーっ♪



「はぁー」



流二の大きなため息が聞こえた。



……なんで流二がため息付くの?



ため息付きたいのはあたしの方だから。



全く、ほんとに意味分かんない。



< 473 / 698 >

この作品をシェア

pagetop