【完】イケメン生徒会長は俺様!?
俺はそう言ってため息を付いた。



「だって、"全然"なんて言うから」



美綺は唇を尖らせてそう言った。



「そんな顔すんなよ」



俺は美綺の目の前に立ち、美綺の顔を覗き込んだ


「だってそんなこと言われたら、嬉しくなかったのかな?って思っちゃうじゃん」



美綺は少し悲しそうな顔をして言った。



そんな美綺が可愛くて、気付いたら美綺を思いっきり抱き締めていた。



勝手に行動していた。



「……流二?」



「嬉しくない訳ないだろ?すげー嬉しかったよ」


俺は美綺の耳元でそう囁いた。



「……うん////」



その一言で美綺の機嫌は直ったのか、ニッコリ笑っていた。



「でも、ちょっとびっくりしたんだよ。いきなりキスなんかするから」



俺は更に甘い声でそう言った。



「りゅ、流二////」



美綺は耳まで赤くなっていた。



「美綺、顔真っ赤だよ」


俺は美綺の顔を覗き込んだ。



「////」



更に顔が赤くなる美綺。


なんか、茹でダコみたいだ。



けど、可愛い。



「……可愛い」



「え?……んっ」



気付いたら俺は、美綺の唇を思いっきり塞いでいた。



「んっ…」



甘くとろけるようなキスをする俺。



舌を絡める度に、美綺の甘い声が聞こえてくる。



「んーっ……く、苦しい…」



キスをしながら訴える美綺。



それがまた可愛くて、余計にキスをした。



苦しそうな顔をしてる美綺だけど、ちゃんと俺に応えてくれている。



「りゅ、うじ……く、苦しい…」



首に手を回し、訴えてくる美綺。



ほんとに辛そうな顔をしてる美綺が可哀相だと思った俺は、たっぷり濃厚なキスをした後、唇をゆっくり離した。



ほんとはまだ全然し足りないけど、美綺のためにここまでにしといてやろう。



「はぁ……はぁ。く、苦しかったよぉ」



肩で息をしながら美綺が言った。



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