【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「俺はまだし足りないけど?」



俺はそう言ってニヤッと笑った。



「はぁ?!変なこと言わないでよ。バカッ!!」



美綺はそう言うと、俺の胸板を叩いた。



パシッ



俺は美綺の両腕を掴んだ



「きゃあ!!なに?!離してよぉ!!」



美綺は俺に視線を向けて言ってきた。



「やだ」



「流二ー離してーっ」



俺から逃げようと暴れる美綺。



「ダメッ。お前に拒否権はねーだろ」



俺はニヤッと笑った。



「…………」



そう言った瞬間、美綺の動きが止まった。



「大人しくなったか?」



俺は美綺の顔を覗き込んだ。



「……バカッ!!」



美綺はそう言うと、俺に抱き付いた。



「バカってなんだよ。バカって」



「スー……スー……」



ん?寝息が聞こえる。



俺、な訳ねーな。



じゃあもしかして……。


「おーい美綺?」



一応呼び掛けてみる。



「スー……スー……」



けど、やっぱり聞こえてくるのは美綺の寝息だった。



おいおい。寝てんのかよ…。



つーか、この状態でよく寝れるな。



ある意味すげーっ。



「はぁ…」



俺はため息を付くと、美綺を俺から引き剥がして、美綺を抱き抱え部屋に運んだ。



美綺の寝顔見てると、なんだかすげー安心するんだよな…。



美綺の寝顔は俺にとって、最高の"癒し"だな。



ほんと、美綺の寝顔は天使みたいだ。



産まれてくる子供も、きっと天使みたいな寝顔してて可愛いんだろうな。



男か女かまだ分からないけど、俺的にはやっぱり男がいい。



将来俺の跡取りになるかもしんねーし。



男だったら、きっと俺に似てイケメンになるんだろうな。



でみんなからモテモテで、告白なんか数え切れないくらいされて。



でも、きっとめちゃめちゃ可愛い子か美人な子を彼女にすんだろうな…。


< 477 / 698 >

この作品をシェア

pagetop