【完】イケメン生徒会長は俺様!?
ベッドの上でそんなことを考えていた。



「ふぁ……ねみーっ」



俺は寝返りを打った。



すると―――…



「うわぁ!!美綺、なんでここに居んだよ!!」



目の前に美綺が居た。



パックのミルクティーを飲みながら、俺の顔を覗き込んでいる。



「あのさ、さっきから浮かない顔してるけど大丈夫?」



美綺が俺をジッと見つめて言った。



「ああ。平気」



「そっか。でも、大分疲れるみたいだね」



美綺がミルクティーを飲みながら言った。



「まぁな。やること多いし」



俺はそう言うと、ため息を付いた。



「そっかぁ。大変なんだね」



「ああ」



「あんまり無理しないようにしてね」



美綺はそう言うと、俺の頬に手を当てた。



「ああ。ありがとな」



「うん。ゆっくり休んでてね」



美綺はそう言うと、ニコッと微笑み部屋を出て行った。



……美綺も心配してくれてるんだな。



なんか嬉しい。



美綺の笑顔見ると、なんか癒される。



疲れてるけど、美綺の笑顔を見る度に疲れが抜けてくみたいな感じだな。



美綺のあの天使のような笑顔は、俺だけのもの。



なにがあっても絶対に誰にも渡さないし、絶対に手放さない。



美綺と出会えて、そう思えた。



初めて本気で人を好きになって、本気で大事な人を守りたい。



美綺に出会えて、本気でそう思った。



なにがあっても、美綺の側から離れない。



美綺と自分に、そう誓った。



美綺を離したくない。



それが、俺の一番の強い想い。



どんなに傷付いても、どんなに辛くても、どんなに悲しくても。



俺は美綺の側に居る。



美綺の笑顔が見たいから



美綺が笑ってくれれば、それでいい。



俺が一番に思う、小さな願い。



美綺は俺と出会って、たくさん傷付いた。



たくさん泣いたし、辛い思いもした。



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