【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「よし、じゃあ行くか」



「うん!」



そして歩いて近くの海に向かった。



―――――…



「美綺、着いたぞ」



「うわぁ……キレーッ」



「だろ?ここな、俺のお気に入りの場所なんだ」



流二はあたしの頭に手を乗せてそう言うと、ニコッと笑った。



「へーっ。すっごくキレー…」



流二と一緒に来た海は、すっごくキレーだった。



誰も居ない殺風景な場所で、そこから見える景色がまたキレーだった。



「ほんとにキレー……こんなキレーな場所あったんだね」



あたしはそう言って流二の左手をギュッと握った



「すげーだろ?ここはな、俺が小さい頃によくメイドたちに連れてきてもらった所なんだ」



流二はあたしの手をギュッと握り返すと、そう言った。



「そうなんだぁ。……すっごくキレーッ。なんか落ち着く」



あたしは海をジッと眺めながらそう言った。



「そうだな。……なぁ、美綺」



「……なに?」



あたしは流二に視線を向けた。



ちゅっ



流二の方を向いた瞬間、唇を奪われた。



「……えっ////」



あたしは顔が赤くなるのがイヤでも分かった。



「美綺、可愛い」



流二はあたしの耳元で囁いた。



「……も、もう。流二ったら////」



あたしは流二から目を反らして下を向いた。



うーっ……恥ずかしいよぉ。



てゆーか、不意打ちなんてずるい。



ギュッ



その瞬間、あたしの背中に流二の大きな手が回った。



「……流二?」



あたしの目の前には、流二の胸板がある。



「ずーっと一緒だぞ」



「……うん」



あたしは、流二の大きな背中に手を回した。



「もうぜってー離さねーから」



「うん」



「だから、ぜってー離れるなよ」



「うん」



そしてもう一度、軽く触れるくらいのキスをした


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