【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「先生こそいい加減にしてください!!」



「なんだと!?お前は少し口の聞き方を直さんか!!」



「なによ!!」



「お前は廊下に立ってなさい!!」



「イヤですよ!!なんであたしが!!」



「お前はろくなことをしない生徒だな!!」



「先生こそ時間にルーズすぎなんですよ!!」



「なんだと!?時間を守れない生徒が生意気な口を叩くんじゃない!!」



「生意気じゃありません!!」



「充分生意気じゃないか!!」



「なんで先生はそんなに頑固なんですか?!」



「なんだと!!」



「頭が少し堅いんじゃないですか!?」



「なにーっ!?」



「先生ほんとにムカつきます!!」



「先生だってお前がムカつくよ!!」



「はぁ?!どこがよ!!」



「全てにおいてだな」



「むっきーっ!!」



「早く並べ!!」



「べーだ!!」



と、数分壮絶な言い合いが続いたのだった。



あたしはただただ苦笑いしか出来なくて、止めようかと思ったんだけど、二人にはもう負のオーラが漂っていて止められなかった。



そしてなんとか無事に始業式も終わり、あたしたちは教室に戻った。



体育館を出る時、斉藤先生が入口に立っていた。


そして目が合った先生と茉衣は睨み合っていた。



行き交う人みんながすれ違い様に、茉衣と先生を呆れた目で見ていた。



先生と茉衣はバチバチと火花が散っていた。



ほんとこの二人は仲悪いなぁ。



斉藤先生、面白くてなかなかいい先生だと思うんだけどなぁ。



茉衣がなんであんなに斉藤先生を嫌うのかはよく分からないんだけど、あたしは斉藤先生結構好きだなぁ。



まぁ、人にも好き嫌いがあるからそこはなんとも言えないんだけど。



「ああもう!!斉藤のヤツマジムカつく!!」



茉衣が廊下を歩きながら愚痴をこぼした。



茉衣、顔が怖いよ。



カリカリするのは分かるけど、ちょっと落ち着こうよ。



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