【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「えーっ……まだ喋る気?」



あたしは茉衣に視線を向けてそう言った。



「なに?イヤなの?」



茉衣が目を細めてあたしをジッと見る。



うっ……そんな顔されたら断れないじゃん!!



「いや全然。いくらでも聞きますよ」



しょうがない。これはしょうがない。



だって茉衣、顔は笑ってるけど目は笑ってないんだもん!!



だから断れなかったんだもん!!



「よーし、決まりね!!じゃあ早速行くよ!!」



茉衣はそう言うと、あたしの腕を掴んだ。



「あっ、おい!!美綺!!」



流二の声が微かに聞こえた。



「ちょっと茉衣!!痛い!!」



「あっ、ごめん」



笑いながら言うなぁ!!



「で、どこで愚痴る気?」



「ファミレスでいいんじゃない?」



聞き返すな!!



てか、あたしに言われても困るし!!



帰っちゃダメって言ったのは茉衣でしょ!!



「じゃあファミレスね」



「OK」



なんであたしが決めなきゃいけないの!?



あたし連れ出された身分だよ?!



絶対おかしいよ!!……なんて思いながら靴に履き替え、学校を後にした



そして茉衣ん家の車に乗り込み、ファミレスへと向かった。



はぁ……なんであたしかなぁ?



別に啓悟君でもよくない?



てか、流二のこと置いて来ちゃったじゃん!!



バイバイとも言ってないし!!



せっかくだから、流二も連れて来ればよかったぁ…。



あーあ。流二が居ないとつまんない。



朝学校に来てから、まともに会話してないし。



唯一帰りが話せるチャンスだったのに…。



そのチャンス逃しちゃったよ……もったいない。



でも、茉衣はほんとによく喋る。



よくまぁ、そこまで喋る体力があること。



喋ること飽きないのかな…。



あたしなら完全に飽きてるけどね。



まぁ、愚痴る気ないけど


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