【完】イケメン生徒会長は俺様!?
だからいつか……父さんと母さんに逢いに行ける日がくるのを、ずっと楽しみにしてる。



もしその時が来たら……絶対逢いに行くから。だからそれまで待っててくれな。父さん、母さん。



大事な家族を連れて、逢いに行くから。



―――――…



♪~♪~♪



部屋で仕事をしていると、突然ケータイが鳴った



おっ、この着信音は美綺だな。



俺はケータイを開くと、通話ボタンを押した。



「もしもし」



「もしもし流二。いきなりごめんね」



「いや、大丈夫だよ」



「そっか。ならよかった」



美綺の声は少し嬉しそうだった。



「体、大丈夫か?」



「うん。大丈夫」



「そっか」



「うん……もうすぐ産まれるよ。あたしたちの子ども」



「そうだな。……もうすぐだな」



「うん……ちょっと不安だけど、頑張って元気な子ども産むからね」



「ああ」



「きっと可愛いよ」



「当たり前だ。俺たちの子なんだから可愛いに決まってるだろ」



「うん。そうだね」



「大変だと思うけど、頑張れよ」



「うん……ありがとう。頑張るよ」



「おーっ」



「……流二」



「ん?」



「流二が居ないと寂しい…」



―――ドキッ



うわっ、今の言葉……反則だ。



可愛いすぎだろ…。



「俺も。美綺が居ないと寂しい」



「うん、知ってる。流二はあたしにべた惚れだもんね」



「フッ……そーゆうお前もだろ?」



「当たり前じゃん。流二が居ないと生きてイケないよ…」



うわっ、また胸キュン。



あーもう、なんで美綺はさり気なくそーゆう嬉しい言葉言うかな。



言うのがうますぎなんだよ…。



やっべ。ちょー嬉しいんだけど…。



「俺もお前が居ないと生きてイケない」



「うん。知ってる」



「なんか余裕たっぷりじゃねーっ?」



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