【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「おはよぉ……お母さん」



朝起きてキッチンに行くと、お母さんが朝ご飯を作っていた。



「おはよう美綺。朝ご飯、もうすぐ出来るから待っててね」



「はーい」



「あっ、スープよそってくれる?」



「うん。いいよ」



あたしはスープを温め直しスープ皿によそった。



そしてそれをテーブルに置いた。



「お母さん、出来たよ」



「ありがとう。じゃあ座って待ってて」



「うん」



あたしはイスに座った。



お母さんは焼きたてのオムレツとピザトーストをテーブルに置いた。



「うわぁ。おいしそう」



「さっ、食べましょうか」



「うん。いただきます」



あたしはピザトーストを一口食べた。



「フフッ……おいしい」



あたしはニコッと微笑みそう言った。



「そう?よかったわ」



お母さんはそう言って優しい笑みを浮かべた。



「お母さんって、ほんと料理上手だね」



「そう?ありがとう」



「あれ?そういえばお父さんは?」



今気付いた。今日は珍しくお父さんが居ない。



「お父さんなら大事な会議があるとか言って、朝早く出てったよ」



「そっか」



なんか、お父さんが居ないと変。



「お父さん、美綺が居る前ではあんまり言わないけど……美綺のことほんとに心配してるのよ?」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「え?……お父さんが?」



「ええ。美綺の前ではなんにも言わないけど、美綺が居ない所ではずっと美綺のことばっかり言ってるのよ」



「ふーん…」



お父さんがあたしのこと心配してくれたなんて、知らなかった。



……お父さん、あたしの前ではなんにも言わないし。



「お父さんは……美綺のことが大事なのよ」



お母さんは優しい笑みを浮かべて言った。



「美綺は知らないかもしれないけど、美綺の出産を一番楽しみにしてるのはお父さんなのよ」


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