【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「フフッ……なんだと思う?」



「えーっ。教えてよぉ」



「知りたい?」



「うん」



「フフッ。"恵美、世界で一番愛してる。結婚しよう"って」



「きゃあ♪素敵」



お父さん、なかなかやるね。



「もちろん、お母さんもすぐOKしたわ。お母さんもお父さんのこと愛してるから」



「きゃあ!もうお母さんったら…」



「もちろん、今でも愛してるわ」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「お母さん、可愛い」



「そっ、そうかしら?」



お母さんはほんのり赤くなった頬に手を添えた。



「うん。なんか恋する乙女って感じ」



あたしはニコッと微笑みそう言った。



「乙女だなんて!やーねー美綺ったら」



「だけど、恋に年齢なんて関係ないよ」



「フフッ。そうね」



「お母さん、ほんとにお父さんのこと好きなんだね」



「ええ。お父さんはお母さんの運命の人だもの」



「お母さん、素敵」



「あら、美綺にだって雨宮君が居るじゃない」



「うん。大好き」



流二は……世界で一番大好き。



ううん、愛してる。



あたしの……運命の人。



あたしたちはきっと、運命の赤い糸で結ばれてるって信じてるよ。



だって流二は……あたしの愛しの王子様だもん。



「美綺もほんとに雨宮君が好きなのね?」



「うん。愛してるもん」



あたしはそう言ってニコッと笑った。



「まぁ……でも、お母さんもお父さんを今でも愛してるわ。お母さんの運命の人はお父さんだもの」



「お母さんも、お父さんが相当好きみたいだね」



「ええ。お父さん以外考えられないわ」



「以外と純粋なんだね」



「ええ。こう見えてもお母さんは結構一途なの」



「そうなんだ」



「あら、それは美綺もじゃない」



「え?」



「美綺だって雨宮君一筋じゃない。お母さんと一緒ね」



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