【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「あっ、ねー美綺?」



「ん?」



「子どもの名前はもう決めたの?」



「うん。大体候補は決まってるよ」



「そうなの?教えてくれない?」



「いいよ。じゃあリビング行こう」



「ええ」



あたしたちはコーヒーのカップを持ってリビングに移動した。



「ちょっと待っててね」



あたしはコーヒーカップをテーブルに置くと、引き出しからノートを取り出した。



「そこに書いてあるの?」



「うん」



あたしはソファーに座ると、ノートを開いてお母さんに見せた。



「一応3つくらい決めたんだけど…」



「いいじゃない!素敵よ」



お母さんはニコッと笑いそう言った。



「ほんと?」



「ええ。どれも素敵」



「ありがとう」



「美結に美果に美紅。どれもいいわね」



お母さんはそう言ってニコッと笑った。



「でしょ?」



「ええ。素敵よ」



「頑張って考えた」



「あら、でも女の子の名前しかないじゃない?」



お母さんは不思議そうな顔をしてそう言った。



「うん。……実はね、待ち切れなくなって性別聞いちゃったんだ」



産まれるまで楽しみにしようと思ってたんだけど、やっぱり待ち切れなくなって聞いてしまった。



「あら、そうなの?」



「うん。産まれるまで楽しみにしようと思ってたんだけどね…」



「そう。じゃあ…」



「うん。女の子だった」



あたしはお腹に手を当てて言った。



「そう」



「お母さんはもうすぐおばあちゃんになるね…」



「ええ。でもこの歳でおばあちゃんってなんか響きが変ね」



お母さんはそう言ってフフッと笑った。



「そう?」



「そうよ。だけど、お母さんほんとに楽しみだわぁ」



「あたしも。早く逢いたい」



「もうすぐよ」



「うん」



「大変だけど、頑張ってね?」



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